長沢工「はい、こちら国立天文台 星空の電話相談室」

小学生の頃は一度はあこがれた天文学者。大学でも、1年だけだけれども天体研究会に所属していたし。というわけで、手にとってみた本。天文台の相談室にかかってくる様々な質問電話をネタにしながら、いろんな天文現象や、天文台に関するお話などをまとめたエッセイ。専門用語も少し出てはくるけれども、その正確な意味を知らなくても読むには問題ない。それこそ、興味を持ったらほかの天文に関する書籍を読んだら良い。しかし、国立天文台に、星占いやクイズ製作のための質問電話をしちゃいかんでしょう。公務員はそのためにいるわけじゃないしね。
天文学のような、実際の生活に役立たせるにはなかなか難しい学問は、なかなか研究費も得られず大変だとは思うのだけれど、せめて国立(今は独立行政法人だけれど)の研究施設では、そういった基礎研究をやっていればいいんじゃないかと思う。効率化は必要だとは思うけれども。