ひとこと感想

末次由紀「ちはやふる(1)」

BLKC/講談社,ISBN:4063192393,420円 これは大変良い漫画だ。競技かるた(百人一首)に魅せられた少女とその仲間たちの物語。息をのむ緊張感と、熱い情熱があふれてる。続巻は9月発売予定だそう。待ち遠しいなあ。

プリーストリー「夜の来訪者」

岩波文庫/岩波書店,ISBN:400322941X,588円 ある裕福な家庭である夜。娘の婚約パーティが行われているところに、警部と名乗る男が「今日、ある若い女性が消毒剤の飲んで自殺しました」とやってくる。当初は、全く自分たちとは関係ないと思われた、若い女性に…

水上悟志「サイコスタッフ」

MANGATIME KR COMICS/芳文社, ISBN:4832276638,620円 水上悟志を読み始めたのは、「惑星のさみだれ」がどこかで紹介されていたのがきっかけ。まあ、普通に面白いと思って読み始めたのだけれど、「ぴよぴよ」(YOUNG KING COMICS/少年画報社:ISBN:4785927410…

麻生みこと「ことのは」

花とゆめCOMICS/白泉社,ISBN:4592188357,410円 「ことのは」と言われたら、言葉好きとしては買っておこうと思い購入。言葉をキーワードにして、部活の話を描いた学園ラブコメ。麻生みことの本は初めて買ったけれどもとても良かった。 入学式の部活紹介ででっ…

川崎和男「プレゼンテーションの極意」

ソフトバンクパブリッシング,ISBN:4797328207,1575円 グッドデザイン賞の審査委員長も勤めた川崎和男によるプレゼンの極意(まんまだ...)の本。 MacPower連載コラムのような辛口を期待したのだけれど、それほどでもなかったな、これは。ただ、プレゼンに対…

林みかせ「青色図書館」

花とゆめCOMICS/白泉社, ISBN:4592174313, 410円 花とゆめCOMICS5日発売分だけで3冊目。最近花とゆめCOMICSばっかり読んでいるような。この方の漫画は初めて読んだ。前の作品の気になってはいたのだけれど、なんとなく手にとり損ねていたので、今回はタイト…

和泉明日香「トカゲ王子(2)」

花とゆめCOMICS/白泉社, ISBN:4592188349, 410円 紆余曲折がありつつも、ハッピーエンド。トカゲに変身できるという部分をもう少しうまく使えると良かったかな。わたしゃ、思いつかんので大層なこといえる立場でもないのだけれど。うーん、やっぱりちょっと…

緑川ゆき「夏目友人帳(1)」

花とゆめCOMICS/白泉社, ISBN:4592171586, 410円 ひさしぶりの緑川ゆきの新作。祖母がいじめた(?)妖怪に名前を返しながら、祖母の過去を思ったり、妖怪に情が移ってしまったりとなかなか素敵なお話。大妖怪ながら愛らしい(招き猫の中に封じられていたため、…

むんこ「らいか・デイズ(2)」

MANGA TIME COMICS/芳文社, ISBN:4832264206, 600円 待望の第2巻。ちょっと恋話が多くなってきた。らいかが大変可愛らしくてよろしいですが、あんまり恋話ばっかりってのもつまらない。小出しが良いのではないかと。あと帯の文句を考えた編集者とそれを承認…

長沢工「はい、こちら国立天文台 星空の電話相談室」

新潮文庫/新潮社,ISBN:4101205213,460円 小学生の頃は一度はあこがれた天文学者。大学でも、1年だけだけれども天体研究会に所属していたし。というわけで、手にとってみた本。天文台の相談室にかかってくる様々な質問電話をネタにしながら、いろんな天文現象…

ヒキタクニオ「鳶がクルリと」

新潮文庫/新潮社,ISBN:410135832X,620円 単行本が出たときに、本の雑誌で紹介されていて、とても読みたいとおもっていた一冊。文庫になったので購入。会社で波風立てずに平凡に生きている上司が、まるで毎日が冒険といわんばかりの物言いをしているのを聞い…

鷹見一幸「アウトニア王国拾遺録2 でたまか 天壌無窮篇」

スニーカー文庫/角川書店,ISBN:4044257159,620円 でたまか本編でこぼれたお話をまとめた短編集第2弾。学生時代のマイドの話や、マリリンのトレーダーを辞めたころの話、女性が苦手(ってわけでもないだろうけれど)のタカハジ大佐の話など。亡命中のアリクレ…

森岡浩之「星界の断章 I」

ハヤカワ文庫JA/早川書房,ISBN:4150308020,609円 アーヴの歴史を紐解く短編集。星界の世界観がさらに広がり豊かになった。ところで、今回、コミティアへ行ってきた往復の新幹線の中で、この本を読んだのだけれど、ゴシック体で書かれる挿話は、今回の旅にピ…

佐藤ケイ「天国に涙はいらない(11)メイドの途の一里塚」

電撃文庫/メディアワークス,ISBN:4840231265,599円 今回もまた友人に借りて読了。ひさしぶりのシリーズ再開。今回はメイドさん、しかもロボット。アブデルは今回も、やはりご執心のご様子。しかし、最近のアブデルは大人しいなあ。もうちょっとキレた発言で…

竹宮ゆゆこ「わたしたちの田村くん」

電撃文庫/メディアワークス,ISBN:4840230668,641円 主人公の田村君が、ちょっと奇行気味ではあるけれど、なかなかにまっすぐで大変よろしい。ちょっぴり不思議少女の松澤さんと、ツンデレ系相馬さんとの三角関係(といって良いものなのかどうか)。松澤さん…

桜庭一樹「荒野の恋 第一部 catch the tail」

ファミ通文庫/エンターブレイン, ISBN:4757722893, 672円 やっと読了。 小説家の父を持つ中学1年になったばかりの女の子、山之内荒野とクラスメイトの神無月悠也の淡い恋の一歩手前のお話。荒野は、入学式に向かう電車で悠也に助けてもらい、しかも同じクラ…

むんこ「らいか・デイズ(1)」

MANGA TIME COMICS/芳文社, ISBN:483226382X, 600円 花丸小学校6年2組 春菜来華は児童会長兼学級委員長。生徒だけでなく、教師の信望も厚い。むちゃくちゃ頭が良くて、いつも満点。ほとんど完璧超人の女の子。でも恋話と料理・裁縫は苦手。 普段は何か小学生…

やまむらはじめ「蒼のサンクトゥス(2)」

YOUNG JUMP COMICS ULTRA/集英社(ISBN:4088768027) 620円 待望の第2巻。前巻は謎の掲示だらけだったけれども、これから少しずつ明らかにされていく模様。日奈たちレリクトと政府との関係も、なかなかどろどろしたものがあるようだし、治基はあいかわらず、子…

六本木綾「花の宴」

花とゆめCOMICS/白泉社(ISBN:4592175905) 410円(2004/07) 赤字続きの花屋「宴」の兄弟と華道家の兄妹のお話。一所懸命な花屋の弟である基(はじめ)とお嬢様でちょっと天然な華道家の妹の円(まどか)のふんわりとした恋愛をからめて大変良い感じ。円が愛し…

田中メカ「セーラー服にお願い!(1)」

花とゆめCOMICS/白泉社(ISBN:4592182510) 410円 4月に買った花とゆめCOMICSを読もう第3弾。こちらもはじめて買った田中メカ作品。ひょんなことから、ご神体の鏡を自分の体に取り込んでしまった雛菊は、人間の姿でありながら、神さまの仕事を代行することに。…

筑波さくら「ペンギン革命(1)」

4月に買ったのに積ん読だった漫画第2弾。「目隠しの国」の筑波さくらの新シリーズ。今度も、ヒロインの女の子は『見える』みたい。今度はスター性のある人には背中に羽が見えるという設定。今回は芸能界が舞台ということで、「目隠しの国」と違ってちょっと…

水人蔦楽「各駅文庫」 月刊「Theデザート2005/06月号」(講談社)掲載

よく見に行く掲示板で「北村薫ファン必読 !」と紹介されていたので購入。これはなかなかですよ。本好きカップル(二人とも眼鏡かけてる)は電車の中でもデート中でもお互い自分の本を読んでいる。もう、これだけでツボ(変なツボ...)。「お互いの好きな本を…

六本木綾「ハヤブサ」

六本木綾「ハヤブサ」(花とゆめCOMICS/白泉社 ISBN:4592170709)を読む。少し前に買ったのだけれど、例のごとく積ん読だったので。「あなたの声、怪物みたい」と言われたことをきっかけに、人前で唱うのをやめてしまった隼が、梓(熊のぬいぐるみを通してし…

外薗昌也「わたしはあい(1)」

外薗昌也「わたしはあい(1)」(モーニングKC/講談社 ISBN:4063724395)を読了。モーニング本誌はしばらく読んでいないので、こんな漫画書いてたなんて初めて知った。『彼が初めて恋をしたのはロボット…』なんて帯に書いてあるので、恋愛系のお話かしらと思っ…

よしながふみ「愛がなくても喰ってゆけます。」

「西洋骨董洋菓子店」などで世間的にも有名になった、よしながふみの「愛がなくても喰ってゆけます。」(太田出版)を読了。個人的に追いかけている作家でもないのだけれど、以前、「マンガエロティクスF」を1回だけ買ったことがあって、その時読んだのが面…

赤美潤一郎「あかりや」 ネムキ2005/05月号(朝日ソノラマ)

「あかりや」が読みたくて初めてネムキを購入。 それで、「あかりや」ですが、ネタばれぎみでちょっとあらすじを書くと、『死人のランプ』をもつ者しかその姿をみることができない『死者の門』。そこを通るために『あかりや』でランプを買ったキカイ人間の少…

椿いづみ「親指からロマンス(4)」

椿いづみ「親指からロマンス 4 (花とゆめCOMICS)」(花とゆめCOMICS)を読了。個人的注目カップルの部長と夏江さん話がとても嬉しい。かわいいなあ、夏江さん。部長は変な気負いがあるみたいだけれど、夏江さんとくっつけばいいのに。部長&夏江さん話はまだ…

海野つなみ「彼はカリスマ(1)(2)」

海野つなみ「彼はカリスマ(1)(2)」(AmieKC/講談社 1.ISBN:4063400069 2.ISBN:4063400174)を読了。的中率100%をほこる予知夢をみる、一(ニノマエ)晴生に「お前はおれの"運命の相手"だ」と宣言された、山本珠実(タマミ)。それ以来、タマミはニノマエに振…

森永あい「極楽青春ホッケー部(1)」

森永あい「極楽 青春ホッケー部(1) (講談社コミックス別冊フレンド)」(別フレKC/講談社)410円 「まにあってます!」が気に入ったので買った森永あいの新刊。たまたま店頭で見つけた。設定としては、限りなく「まにあってます!」と同じものを感じます。ただ…

佐藤ケイ「私立! 三十三間堂学院」

2005年2月発売の佐藤ケイ「私立!三十三間堂学院 (電撃文庫)」(電撃文庫)を読了。友人から借用。女の子だらけの学校に放り込まれた男子をめぐる、女の戦いのお話。純粋なラブコメといえば、そうなんだけれども、うーん。今回はちょっとパンチが足りなかった…